【煎茶と抹茶】2021年の東京オリンピック前に、日本人が知っておくべき2種類の茶道

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今年は4年に一度のオリンピックイヤー・・だったはずですが、世界中で猛威をふるう新型コロナウィルスの影響で、東京オリンピックが2020年から2021年へとあれよあれよと前代未聞の延期となった、激動の今年。

今は訪日外国人はほとんどいませんが、この状況もいずれ終息に向かうこととなります。開催自体は決まっている「東京オリンピック」を控え、日本文化・日本の伝統などのキーワードが、以前より脚光を浴びるようになっているのも事実です。

しかし、意外と私たちは、日本文化について、深く知らないものではないでしょうか?

そこで今回は、外国の方々から「それ何?」と聞かれてもしっかり答えることができるような、日本人が知っておくべき“茶道”について、復習がてらお届けします。

煎茶と抹茶は、歴史や目的が違っていた

『一般財団法人煎茶道三癸亭賣茶流』の広報であり、『MY SENCHA SALON』というテーブル煎茶教室を通して、現代的な煎茶道のお点前の普及に努めている島村満穂さんに、煎茶と抹茶の違いについて、教えていただきました。

――最近では、海外でも日本文化がブームになっています。その中でも、日本茶は外国人にとっても、日本人にとってもなじみ深いもの。しかし、“茶道”という表現をすると、一般的に抹茶を思い浮かべる方が多いと思います。まずは、煎茶道のルーツやお点前の特徴などを教えていただけますか?

島村満穂さん(以下、島村):茶道と言われるものには、大きく分けて抹茶道、煎茶道があります。

まず、抹茶は安土桃山時代に千利休によって普及されたと言われています。戦が多い時代に心を静めるため、修行の一つとして茶道が武家の間で広まっていきました。そのため、基本的に抹茶のお点前は、私たちが生活する家とは一線をおいた「茶室」で行います。

一方、煎茶道は江戸時代中期に、賣茶翁という人間によって広まりました。書家や詩人などが応接間へ人を呼び、皆で集まって風雅の交換、交流を楽しむ際に(現代の、異業種交流のような空間)交流を深めるものとして、煎茶のお点前が広まっていきました。

時代によって大きく変わってきた、点前の作法

――同じ茶道でも、煎茶と抹茶を比べると、その歴史や目的に大きな違いが見られるようですね。煎茶道は、交流のために煎茶を楽しむという考えに、とても共感します。では、煎茶道に関してですが、和室と洋室で行う煎茶のお点前には、どのような違いがあるのでしょうか?

島村:以前の日本の住宅形式は、畳の部屋で、床の間がありましたが、時代は変わり、私たちはテーブルとイスで生活するようになりました。私が属している流派では、現在の家元(一般財団法人煎茶道三癸亭賣茶流 3代目家元・島村仙友)が約15年前にテーブルとイスで行う点前を生み出してからというもの、今は和室と洋室の2パターンの点前が一般的になりました。洋室の点前は、海外でお点前を行う際にも非常に喜ばれます。

武家の間で広まった抹茶のお点前は基本的に、私たちが生活する家とは一線をおいた「茶室」で行います。一方、煎茶は、書家や詩人などの文人が応接間へ人を呼び、皆で集まって風雅の交換、交流を楽しむ際に(今の時代で言う、異業種交流のような空間ですね)交流を深めるものとして、広まっていきました。

いかがでしたか? 日本人でありながら意外と知らない、抹茶と煎茶の歴史的な背景を知ることで、日本文化がもっと身近に感じられるのではないでしょうか?

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