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「星のや東京」宿泊記【2020年9月最新】

Travel in JP-国内旅行

地元の魅力を再発見! 屋外アクティビティの充実っぷり

館内の感染症対策が万全である一方、通気性の良い屋外で行われるプログラムが充実している点は、「星のや東京」の大きな魅力。(別料金)

【夕方〜夜】「東京絶景ナイトバスクルーズ」(往復:約60分間)

まず、気軽に圧倒的な開放感を味わえるのが、「東京絶景ナイトバスクルーズ(往復約1時間/2020年11月30日まで)」。2F建てのオープントップバス「スカイバス」の座席からは、360度に広がる景色が! 周囲の音や風を感じながら、心地よい東京観光ができます。身近な東京タワーも大迫力で、都内在住のゲストが8割を超える現在(2020年8月末)でも、人気を集めています。

宿泊ゲストだけの最大20名(通常定員50名)で運行中なので、感染症対策もバッチリ。東京都在住者には¥1,000の割引もありますよ。

【日中】「人力車遊覧〜神田・日本橋・人形町〜」(往復:60分〜90分)

また、神田・日本橋・人形町を人力車で巡る「人力車遊覧」は風情抜群! 宿の玄関前から街を知り尽くした「えびす屋」の俥夫から歴史を聞き、史跡を辿りながら街を進むと、何気なく歩いている地元の道が全く違った表情に見えます。

【日中】「お江戸マイスター」サービス(無料 ※立ち寄り先でのアクティビティは有料)

さらに同エリアの老舗を知り尽くした「お江戸マイスター」が、ゲストの要望に合わせて、食事や買い物、観光などを手配するサービスにも注目。街を巡りながら食べ歩きや買い物を楽しめるほか、館内にいながら老舗の思いや品々に触れたり、購入も可能です! こちらで体験できる、和小物作りのアクティビティもあります。(要予約)

今回は、食事を含め3店舗へ。創業から360周年を迎えた日本橋の和紙専門店「小津和紙」では、時代とともに私たちの生活をより豊かに発展させてきた和紙の歴史を学びました。

館内では、日時によって手すき和紙の製作体験や工程の実演を見られるほか、ギャラリーやカルチャースクールなど、楽しみ方はさまざま。

ランチ時には、創業は大正12年の老舗鮨屋「喜寿司(㐂寿司・きずし)」の暖簾をガラガラと。創業当時から江戸前鮨にこだわるものの、堅苦しさはなく「新しいお客様は大歓迎です。ふらっと立ち寄っていただきたいですね」と、4代目主人である油井一浩さん。外観は昭和にタイムスリップした感じの風情ある店構えで、もともと置屋だったそう。

さらに、明治5年から庶民の粋と伝統を守り育ててきた、ゆかたや手ぬぐい製造卸の「梨園染 戸田屋商店」では、伝統工芸の注染(ちゅうせん)という繊細な染め分けやボカシの技法について、取締役の風間勝己さんからお話を聞きました。

最近では、肌に優しい綿100%の「手ぬぐいマスク」も好評です。染め方にも表情が感じられる世界で一つだけのマスクは、使うほどに色がなじみ、やわらかく味わいのある風合いが生まれるとか。近隣の小学校にもこのマスクを寄付して、喜ばれているようです。

【贅沢すぎる貸切クルーズ】「東京・秋の夕さり舟あそび」(90分)

とりわけ贅沢な屋外アクティビティが、約90分間の貸切“舟遊び”。

現在1日1組(2〜4名)限定で行われている「東京・秋の夕さり舟あそび(2020年11月30日まで)」は、日本橋桟橋から東雲運河を経由し、東京湾を巡るコース。

まず、お出迎えのお茶として、旬の果物を煎茶にブレンドした季節茶をサーブ。この日は梨のお茶で、フルーティな甘みがありながらさっぱりした飲み心地。

その後は、元禄3年に日本橋で創業した日本最古の煎茶商「山本山」監修の、味わいや香りの異なる煎茶5種類を、甘味と軽食にあわせて贅沢にも飲み比べ(1種類につき2~3煎まで)。

上品な香りと味わいが特徴の宇治茶などのほか、本アクティビティ限定の滋賀県の煎茶「朝宮茶」の透明感とキレのある味わいが、秋空の夕暮れを爽やかに彩ります。茶葉の特徴に合わせてお湯の温度や抽出時間にこだわりながら、一煎ずつ丁寧に淹れていただき、ほっこり。

屋外の開放的な桟敷席で、日本全国から厳選された煎茶と、日本橋・銀座の老舗で長く愛されてきた江戸前のちらし寿司と季節の甘味を味わいながら、秋の澄んだ美しい夕空、日没後には街の夜景をひとりじめできますよ。

もともと江戸の町は、物資や人を運ぶための高度な水運機能を持つ“水の都”として栄えました。水路を中心に問屋や市場が生まれたことで、周辺には飲食店が広がり、人々は水辺に多くの楽しみを見出したそう。“舟あそび”に興じることで、見慣れた東京の景色も、運河から見ると全く違った風景に見えるから不思議。

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