【ヴェネツィア街歩き】宿泊ホテルのシャンデリアに魅せられて、ムラーノ島まで行っちゃった!
ヴェネツィアングラスに魅了され、ムラーノ島へショートトリップ
さて、ヴェネツィアで数日ほど過ごす機会があれば、少し足を伸ばして島巡りの旅に出てみると満足度が高いはず。ヴェネツィア本島は歴史的建造物の集中する代表的な観光地であるものの、その周辺に点在する島々も個性豊かなところばかり。代表的な島が、ムラーノ島、ブラーノ島、トルチェッロ島の3島です。
「美しいヴェネツィアングラスが作られている、ムラーノ島は、どんな島なのかな・・」。滞在ホテル「バウアー・パラッツオ」で美しいグラスに魅了された私は、運河沿いの市場を散歩した後、対岸のガラス工房と職人の集まるムラーノ島へ向かいました。
水上バスは、観光客にとっても地元の方にとっても、便利な交通手段です。時おり大きく揺れることもありますが、窓から景色を眺めながら、目的地まで快適に向かうことができます。
島巡りの出発点は、フォンダメンテ・ノーヴェという停留所。サン・マルコ広場が本島の南側に位置するのに対し、反対の北側に位置する船着き場です。
ここから4.2番の水上バスに乗りこみます。
19世紀初頭からヴェネツィア市民の共同墓地になっている島、チミテーロを過ぎ、次に見える島がムラーノ島。2つ目のムラーノ・コロンナにて下船。わずか10分で到着です!
水上バスを降り、右手に向かって歩くと、運河を挟んだ両脇にガラス製品を扱うショップがずらりと並んでいます。ここがムラーノのメインストリート、フォンダメンタ・ディ・ヴェトラーイ。
運河沿いに、色彩豊かなガラス工芸店や工房が並びます。観光客は多いものの、ヴェネツィア本島に比べ、静かで落ち着いた雰囲気。
ランチは口コミで人気の「ブッサ・アッラ・トッレ・ダ・レーレ」という、舌を噛みそうな名前のトラットリアへ。
新鮮な魚介類がたっぷり味わえる、シーフードランチが美味でした!
運河沿いの「ガラス工房通り」で、ムラーノ島の歴史に思いを馳せる
ランチをいただいたら、また運河沿いをお散歩。
工房では、運がよければ実演を見られることも。団体客に混じって見学させてもらうのが、てっとり早いでしょうか。
一般的にヴェネツィアングラスと呼ばれているものは、地元では“ヴェートロ・ディ・ムラーノ(ムラーノのガラス)”と呼ばれ、ムラーノ島で作られたものを指します。
ムラーノ島のガラス製作の歴史は古く、1900年代後半、海洋貿易で富を得て栄えたヴェネツィア共和国時代の島に、ガラス職人を集めて工房を開いたことから始まりました。
水辺の島に職人を集めたのは、高熱の窯で仕上げるガラス製品の工房からの火事を恐れたからとも、彼らの技術を囲い込んで流出を防ぐためだったからとも言われています。ガラス職人たちは手厚く保護されながらも厳しい管理下に置かれ、島から脱出したらなんと死罪(!)。ムラーノ島でのみ、職人としての生涯を送ることが許されたそう。厳しい時代・・!
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