【アシアナ航空・ビジネスクラス】ソウル→ヴェネツィアのフライトレポート【2018年12月】
またもや食べる！笑 アワビ入り韓国ラーメンの夜食が絶品すぎた
静かな機内で集中でき、作業もはかどったところで、しっかりディナーをいただいたにも関わらず、お腹が空いてきたことに気づきます。そこで、軽食をオーダーすることに。ランプに手を伸ばしたらすぐ、笑顔が素敵なY.I.LEEさんがそばに。
ハンバーガーとラーメンがオーダーできるとのこと。機内の温度は低めなので、ちょうど温かいものが食べたいと考えていたところ。気分的にはラーメン一択だが、韓国のラーメンは、少しスパイシーすぎるかも。辛さのレベルが気になって確認すると、特に辛くなく、味の調節もできるそう。そこでさっそく持ってきていただきましたが、暗がりでも分かるほど真っ赤なラーメンが登場（笑）。
「これ、本当に辛くないのですか？」といぶかしげに聞くと、やはり「全然辛さを感じないですよ」と返答が。恐る恐る口をつけてみたところ、たしかに見た目よりはマイルドなお味で、しっかりと海鮮系の出汁の旨みがきいていて、ちぢれ麺に絡んでいる。上にはアワビまで乗っていて、軽食とはいえ実に手が込んでいる一品。当初は「麺もスープも少しだけいただいて、身体を温めようかな」なんて考えていいましたが、あっという間に完食してしまったのは嬉しい誤算でした（笑）。
これぞ韓国！ 機内販売は、美容グッズの多さにびっくり
その後、機内の免税品販売に冊子に目を落とすと、その分厚さに驚き。
特にスキンケアやメイクグッズなど、美容アイテムに割かれたページ数が多く、美容大国である韓国らしさをしみじみ感じます。思い起こせば、成田－仁川間の短距離フライトでも、分厚い冊子がシートポケットに収められていました。美容需要が多いことを、機内の免税品セレクトからもうかがい知れるのは面白いですよね。
フライト最後は、朝鮮人参＝ジンセン茶で免疫力アップ
実はこの日、私は風邪が治っておらず、時おり鼻水を押さえ、咳こんでしまうという状況。万全の体調でないときの長時間フライトはハードなものですが、フライトの間は、ハーブティにずいぶん助けられましたね。あらためてメニューに目を落とすとハーブティの種類が豊富で、それぞれ効能まで説明が書かれていました。
ジャスミン茶やカモミール茶などはよく見かけるかもしれませんが、メニューにはなんとジンセン茶まで。ジンセンは朝鮮人参のことで、強壮薬の王様とも呼ばれるほど。免疫力を高めたり、細胞や臓器の働きを活発にしてくれるなどの効能が期待できるこのお茶は、風邪の諸症状が出ているときにも最適。
さっそくオーダーすると、香り高いジンセン茶に、蜂蜜を添えて持ってきてくださいました。ジンセン茶は甘みと渋みが効いた独特な味わいなので、飲みにくさを感じる方も多いでしょう。そんなときは蜂蜜を少し加えると、格段に飲みやすくなりますよ。ジンセンと蜂蜜というダブルの効果で喉を優しく潤わせることができ、快適なフライトを過ごせました。
機窓から見える、美しいヴェニスの情景にテンションアップ
さまざまなサービスを堪能しているうちに、約11時間半のフライトも終盤に近づいてきたよう。気づくと、私の前方に座っていた仲睦まじい様子の年配のご夫婦が、揃って右端の空席に移動していました。そのままシートベルト着用のアナウンスが始まり、しばらく右側を眺めていると、海の向こうにレンガ色の街が！ 美しいヴェネツィアの情景です。ヴェネツィアを訪れるのは2度目だが前回は陸路だったので、空路から降り立つ初めての体験に心が躍ります。
ヴェネツィアへは、現在、日本から直行便で行くことはできません。どの航空会社を利用してもどこかで乗り継ぐ必要がありますが、今までは漠然とヨーロッパでの乗り継ぎを考えるパターンが多かったように思います。
しかし、いずれにせよ乗り継ぎがあるのであれば、むしろ最も身近な海外の都市、ソウルで乗り継ぐほうが満足度を高められるのではないでしょうか。それに、ヨーロッパ各都市までの運賃が、ヨーロッパ内で乗り継ぐほかの手段に比べ、お手頃であるのも魅力。
今回は成田―仁川線を利用したが、機種は異なるとはいえ関西国際空港を含む、ほかの地方空港から出国する場合は、さらに仁川経由を選ばない手はないのでは？ 一度の旅で2カ所を巡れて、さらにそれが文化の異なるアジアとヨーロッパであるなら、なおさら旅の思い出が2倍に増え、厚みを増すはず。そう感じたフライトでした。
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